私の「バレンタイン狂騒曲」

波瀾のバレンタインディだった。

ことのおこりは、13日午後彼が突然会社の命を受けて、仕事が溜まっている部署で働くようになったこと。朝から晩までそこの部署（ちなみに別の建物）にいることになったのだから、渡すタイミングがつかめなくて困った。朝から机の下に隠し持っていたり出したり入れたりしていたのを見かねてか、先輩が「あいつならお昼には戻ってくるよ」と言ってくれました。
昼休みになり、戻ってきた彼をとっ捕まえて投げるように手渡ししました。もう一言も話さなかった。味も素っ気も情緒もない渡し方でした。
結局昼休みにしか彼は、私のいる本社には戻ってこなくて、先輩のアドバイスを受けていなかったら、渡せなかったかもしれません。

こんな渡し方で良かったのかと、友達に昨夜話したら「良かったんじゃないの？」と言われました。「だってさ、変に重くなっちゃったり頭の中がピンク色になったら、仕事に差し支えるもん」。「それにさ、彼は慣れない環境で肉体的にも精神的にも疲れているんだからさ、本社に帰ってきてチョコもらったら嬉しいと思うよ」。
「それにゴディバでしょ。ゴディバなら気持ちが通じるって。彼はゴディバ（の価値）を知っているしさ」とも。

たかがチョコ。されどチョコ。とりあえず任務終了しました。