父親から生まれて来なければよかったと蔑まれ、病気の母親を、貧しくて医者に診療拒否された蒲郡風太郎。一番大切なものは銭ズラと言いながら、殺人、暴力などあらゆる手段を使いながらのし上がって行く様は圧巻です。
自分を見込んでくれた会社社長とその家族を殺し、自分の子を殺し、会社を乗っ取り、政治の世界に打って出た風太郎が最期に見たものは、貧しくても温かい幸せな家庭でした。というお話。
暗いけど、人間にとって大切なものは何か?を考えさせてくれる漫画でした。

原作は幻冬舍文庫から出ています。
泣けた。良かった。

前回の「オペラ座館 最後の殺人」があまりにひどすぎたので、あんまり期待してなかった分だけ、良かった。

青子さんに由利亜さんの魂がふわりと寄り添う瞬間泣けた。

「吸血鬼伝説殺人事件」は尺が1時間SPにぴったりだったんだと思う。

「雪影村」や「悪魔組曲」のような、甘くてせつなくて重みのある良い作品に仕上がったと思う。

またアニメ作品として金田一君が帰ってくるその日まで、私は待っている。
最新作です。
金田一が大人になったという印象を受けました。昔はパワーとスピードで強引にでも推理を進めていくという場面が結構ありましたが、今回は論理をひとつずつ積み重ねて行くような地道さ、慎重さがありました。

犯人のやったことは許されることではないけれど、「悲恋湖伝説殺人事件」の時に考えた災害・遭難時の「殺人」と「緊急避難」の難しさを改めて感じました。今回の動機も法律に照らし合わせれば多分「緊急避難」になると思いますが、残された被害者遺族の無念さ、悔しさ、心の傷をいかに社会がバックアップしていくかが問われる作品だと思いました。

今回の事件は高遠は一切絡んでいません。ですから高遠うざっと思っている方にも安心して読んできただける作品になっています。

せつなくやりきれなくなる作品です。
斉藤の最後の研修先は泌尿器科だった・・・。

目標を見失いかけている斉藤。その前に立ちはだかる看護師赤城。

うぉぉぉぉー、最後(?)に斉藤と赤城の関係に迫るとは!

でもこのまま行くと斉藤は皆川と別れて、赤城を選んで、医者も辞めそうな感じなんだよね・・・。

泌尿器科編のテーマは「臓器移植の可否」です。

前回の精神科編があまりにやりきれなくて異質だったので、泌尿器科編は期待してます。

「ブラックジャックによろしく」は絶対に夜寝る前に読まないほうがいいです。眠れなくなります。テーマが重すぎて・・・。
金田一連載終了後、いくつか書かれた短編の中でもっとも緻密で本格の匂いのする作品でした。

雰囲気としては、「首吊り学園殺人事件」に似たものがあったけど(首吊りは金田一の連載作品の中で唯一ドラマ化もアニメ化もされていない作品です。理由は「夜咲く朝顔」)。

金田一と明智警視と高遠が奏でるハーモニーが良かったです。
金田一が高遠に力で立ち向かっていくところもツボでした。

このレベルで作品を書き続けるのはしんどいでしょうけど、天樹さん、さとうさんにはぜひ頑張って欲しいものです。
出会えて良かった〜と思える漫画。

会社の昼休み、yahooの特集で見て気になった漫画。とりあえず1〜5巻まで読んでみて面白くて16巻(最新刊)まで大人買いした漫画。

「カンタビーレ」というのは「(きままに楽しく)歌うように」という意味のスペイン語(だったはず)で、文字通り絵が歌っている漫画。読んでいるだけでクラシック音楽の面白さ、心地よさが感じられる漫画。

千秋(男主人公)とのだめ(野田恵=女主人公)のやり取りがすごく面白い!10巻の、のだめがフランス語を覚えるカフェでのシーンがすごく笑えた!大学時代ちょこっとフランス語をかじっていたので、目で見ながら発音しながら大笑い。

千秋の指揮をする姿やのだめがピアノを弾く姿がかっこいい。んで、のだめが千秋をひたすら追っかけるのがすごく素敵。またうっかりと(?)変態の森に突き進んでしまう千秋もいい男だなと思った。私にも千秋みたいな男がいればな〜と思ったけど、私自身が千秋タイプだもんな・・・。

あと、また歌ってみたくなりました。

最後に千秋は絶対総受けだと思う。(知らない人は知らなくていいです・・・)