日本のどこにでもある平凡な家庭。幼女を殺してしまった中学生と息子を思うあまり、幼女の死体を遺棄しその罪を(痴呆症の)実母になすりつけようとする主人公夫婦。早くから真相を見抜き、追い詰めていく刑事。
一見するとありえなさそうな設定。だけどどこかあり得ると私は思ったのです。理由は解決編を読むとわかるけど……。
私も家族に対しては複雑な思いを抱いているから、罪を着せられそうになったおかあさんの気持ちはすごくよくわかるなぁ。自分の世界に引きこもるしか自分を護る術はないという……。これはきっと殺人を犯した主人公の息子も同じね。「親が悪いんだ……」という台詞。甘ったれてるけど、言いたいことはなんとなくわかる。
息子にも妻にも毅然とした態度を示せない主人公は、読んでいて本当に情けなかったです。イマドキのお父さんってこんなもの?
新春初読書となったこの本。読む価値有りです。「名もなき毒」よりはるかに読みやすいですよ。東野圭吾の作品の中では一番好きです。
最後になりましたが、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
一見するとありえなさそうな設定。だけどどこかあり得ると私は思ったのです。理由は解決編を読むとわかるけど……。
私も家族に対しては複雑な思いを抱いているから、罪を着せられそうになったおかあさんの気持ちはすごくよくわかるなぁ。自分の世界に引きこもるしか自分を護る術はないという……。これはきっと殺人を犯した主人公の息子も同じね。「親が悪いんだ……」という台詞。甘ったれてるけど、言いたいことはなんとなくわかる。
息子にも妻にも毅然とした態度を示せない主人公は、読んでいて本当に情けなかったです。イマドキのお父さんってこんなもの?
新春初読書となったこの本。読む価値有りです。「名もなき毒」よりはるかに読みやすいですよ。東野圭吾の作品の中では一番好きです。
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