宮部みゆき「魔術はささやく」
2007年1月22日 読書最後が蛇足だった。守が高木良子を助けるところまではいい。その後父の失踪の真相を聞かされ、その犯人に(他人の力を借りて)復讐に行くところはいらない。確かに守に真実を教えた老人は魔術師かもしれないが、それを証明するためのラストはいらない。
宮部さんの悪い癖が出た作品だと思った。拘置所で無実を叫ぶタクシー運転手とその家族および守に焦点を当てるともっと面白い作品になったのではないかと思った。
宮部さんの小説を読むたびに、正しい日本語に出会うのだが、この小説は結構ぐだぐだ。日本語がこなれていないところがところどころあり、彼女も新人だったころがあるのだなと不思議な思いに至った。
読むのならもう少し後に出た「龍は眠る」をお薦めします。内容としては「クロスファイヤー」のようなサイコメトリックを扱っているけど、ロジックに破綻がありません。最後がかっこいいです。
宮部さんの悪い癖が出た作品だと思った。拘置所で無実を叫ぶタクシー運転手とその家族および守に焦点を当てるともっと面白い作品になったのではないかと思った。
宮部さんの小説を読むたびに、正しい日本語に出会うのだが、この小説は結構ぐだぐだ。日本語がこなれていないところがところどころあり、彼女も新人だったころがあるのだなと不思議な思いに至った。
読むのならもう少し後に出た「龍は眠る」をお薦めします。内容としては「クロスファイヤー」のようなサイコメトリックを扱っているけど、ロジックに破綻がありません。最後がかっこいいです。
コメント