直木賞受賞作家東野圭吾が作家を志すきっかけになった作品であり、東野の発言により復刊された書である。

ミステリーとしては骨が弱く、青春群像劇と言った方が相応しい作品であるが、現在第一線で活躍している作家の原点とも言える作品でもある。この小説の中に、東野が、西村が、赤川が、宮部が、森が、いる。

作者の小峰元はこの作品を発表した当時、50代だった。1994年に鬼籍に入られた。

本書は、世代(時代)を超えて読み継がれて欲しい傑作である!

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