バチスタシリーズの2作目と3作目。時系列は同じなので、まとめてレビューを。
ナイチンゲールは、取り扱う素材も微妙だし、ミステリーとしてもお粗末でした。歌声を聞いた人の脳の一部が活性化して周囲の人に映像を見せる、なんて、科学的にも実証されてないと思うし、それを現役医師である作者が書くのは賛成できません。

ジェネラル・ルージュは医師と業者の癒着を田口・白鳥コンビが暴くということで、バチスタの流れを組んでいるし、何よりも作者の看護観が丁寧に描かれていて(看護とは「生病老死」であり、患者はそれを受けてこそ幸せな一生が送れるということ)、好感が持てました。

順番としては、ナイチンゲール→ジェネラル・ルージュをオススメします。

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